【七五三】3歳の男の子の髪型と着物はどうする?決まりはあるの?
七五三ってどんなイメージがありますか?
幼い女の子が着物を着て、千歳飴持って、神社にお参り!
男の子は?
女の子の場合に比べると今ひとつ、
盛り上がりに欠けますが、
かわいい我が子! 女の子みたいに盛り上げたい!
そう思ったら、がんばっちゃいましょう!
七五三、3歳の男の子も祝いたい!
七五三の由来、ご存知ですか?
第五代将軍、徳川綱吉が長男、徳松の健康を祈念したのが始まりです。
そのかいもなく、徳松は5歳で亡くなっていますが、
風習だけが残りました。
当時の呉服店が、晴れ着姿で子の成長を祝おうと提案したことで、
着物を身にまとってお参りというスタイルが認知されるようになります。
もとは男児のためだったものが女児にも広がりました。
やがて、3歳は髪置きの儀(かみおきのぎ)、
5歳は袴着の儀(はかまぎのぎ)、
7歳は帯解きの儀(おびときのぎ)として、神事になっていきます。
もとは徳松のためだったのですから、
男の子の七五三は由緒正しいんです!
近ごろ、女児だけでなく、男児も3歳で七五三をすることが多いとか。
関東では古くから、3歳、7歳は女の子のものとされてきましたが、
関西では男の子も3歳の七五三をしていたようです。
七五三、3歳の髪型に決まりはあるの?
3歳の七五三は髪置きの儀、
髪を伸ばし始めてもよいとされた年齢です。
古くは髪から悪い気が入ると言われていました。
そのため、乳児は髪を剃る習慣があったんです。
新生児の髪を剃るのはそんな訳もあったのかもしれません。
ちなみに袴着の儀は文字どおり、袴を身に着けさせる儀式、
帯解きはそれまでの兵児帯(へこおび)ではなく、
大人同様の帯を着用し始めるための儀礼行事です。
3歳以降は髪を伸ばしても本人が邪気を払えるとして、
剃髪を卒業したそうです。
男児の髪型は坊主頭ではないほうがよいかもしれませんね。
ふだん、柔道や剣道、武道を習っている子は
坊主頭の子が多いことと思いますが、
一度きりの3歳の七五三です、
道場の先生だってきっと、許してくれますよ。
七五三、3歳の子も着物で!
では、3歳の男の子にどんな晴れ着を着せましょうか?
スーツに蝶ネクタイ? それもステキですが、
その昔、徳松がしていたように着物にしてみませんか?
女の子は被布コートを着せますよね!?
実は男の子も被布コートが流行ってるんです!
髪置きの儀、”いわれ”を踏まえると、
袴着の儀前の男児も被布コート姿というのも納得です。
女児のそれに負けず劣らず、華やかなものが多いんですよ。
5歳の袴儀の儀はもちろん袴、
7歳、女の子の帯解きの儀は大人同様の着物姿です。
大人になっても着られるものですから少々、
値ははるかもしれませんが、
お子様の成長は喜ばしいものですね。
”男女7歳にして席を同じうせず”中国、孔子の論語にも
通じる気がします。
まとめ
古くから伝わる日本の慣習、
そこには深い意味と願いが込められています。
なんでも合理的になった現代だからこそ、
見直してみませんか?
また新たな流行が生まれるかもしれません。
男の子の被布コートみたいに……。
”いわれ”からすると、古いのに
なんとなく新しいでしょ!?