熱中症の症状と応急処置の方法や対策のポイントは?大人も子供も要注意!!
最近、温暖化の影響で気温が上がり地面も土よりコンクリートが多くなり
地表の熱も上がり熱中症になるリスクが高まっています。
夏の暑い陽射しの中でかかるだけでなく、高温多湿の室内で過ごす場合にも起きる事があります。
症状が深刻になると命にもかかわるのでしっかり、熱中症について学んで身体を守りましょう。
熱中症の症状にはどんなものがあるの?
熱中症は、暑い環境で起こる健康障害の総称ですが、以下の様に分類されます。
・熱失神 めまい、一時的な失神、顔面蒼白
・熱けいれん 筋肉痛、手足がつる、筋肉がけいれんする
・熱疲労 全身倦怠感、悪心、おう吐、頭痛、集中力や判断力低下
・熱射病 体温が高い、意識障害、呼びかけ刺激への反応が鈍い、言動が不自然ふらつきがある
熱中症は、幼児から高齢者まで全ての人がかかる可能性があります。
一番リスクが高いのが、体温調節機能が未発達な「幼児、小児」及び
体温調節機能が衰えてくる「65歳以上の高齢者」です。
熱中症は、はっきりと自覚症状がないままに症状が進むことも多いので
少しの調子の悪さ、気分が悪いなどの症状が起きても,
そのうち治るかと考えているうちに急に症状が深刻になるケースが多いのも怖い所です。
また、一度かかった人は、その後再度熱中症になりやすくなるという説もあります。
熱中症のサインを見逃さないで!応急処置の方法
熱中症は、先ほどもお話しした通り、初期症状が分かりにくい場合があります。
熱が出て、朦朧として急に意識を失ってしまう事もあります。
もしも、熱中症が起きてしまったらすぐに適切な応急処置をする必要がありますが、
以下の点を確認して1個でも当てはまれば、
すぐに病院に連れていく必要があります。
1.本人の意識がはっきりしていない。
2.自分で水や塩分が摂れない。
3.症状が改善されない。
<応急処置の方法>
・熱けいれん
生理食塩水(0.9%の食塩水)を補給する、通常は回復する。
・熱失神、熱疲労
涼しい場所に運ぶ。寝かせてから衣服をゆるめてあげる。水分を補給する。
・熱射病→とても危険!!
「死亡」の危険のある緊急事態ですので、一刻も早く医療機関(集中治療室完備)へ搬送する必要があります。
いかに体温を早く下げて意識を回復させるかが予後を左右します。
直ちに全身に冷水を浴びせたり、濡れタオルをかぶせて身体を冷やします。
首筋や、脇の下、大腿部の付け根など大きな血管が走る部分を保冷剤や氷で冷やすのも効果的です。
吐き気や、おう吐の症状があって水分が補給できない場合は医療機関で点滴を受ける必要があります。
熱中症対策のポイントは?
熱中症になってからでは遅いので自分で出来る熱中症対策をまとめました。
特に、高齢の方、小さなお子さんに注意するポイントも見て下さい。
・部屋の温度をこまめにチェックする。(室温は28度を超えないよう)
・こまめな水分補給をする。
・外出の際は身体を締め付けない服装、日よけ対策もする。
・無理をしない、適度に休憩を入れる。
・日頃から、睡眠、栄養バランスの取れた食事と体力づくりをする。
<高齢の方の注意点>
室内にいても熱中症になることはあります。
高齢になると温度に対する感覚が弱くなるため暑さや身体の水分不足を自覚しにくいことと、
身体の熱を放散しにくいことから、喉が渇かなくても水分を補給したり、
扇風機やエアコンを使い温度調整しましょう。
特に、一人暮らしをされているご高齢の方は周囲の方の声かけや見守りがとても重要になります。
<小さなお子さんの注意点>
小さなお子さんは、体温調節機能がまだ未発達です。
熱中症にかかる危険は大人よりも高いのです。
また、身長が低いため地面に近く大人以上に地面からの熱を感じています。
同様にベビーカーなども地面からの熱が来るので気を付けましょう。
お子さんの健康観察をしっかり行い、水分補給、空調も調整するが
普段から少しずつ暑さにも慣れさせることも重要です。
まとめ
いかがでしたか。
改めて、熱中症の怖さが分かっていただけたでしょうか。
日頃から、いざという時の対策を知っていれば助かる命もあると思います。
また、熱中症にかからないようにするのが一番大切です。
自分で、身を守れない人には周囲の人が適切な対策をしてあげる事も大切ですね。
この夏は、熱中症で搬送される人が減ることを願います。